●飛鳥池遺跡出土のガラス玉とは

 飛鳥池遺跡の工房跡から発見されたガラス玉は、緑・青・黄・褐色などの色彩豊かなものでした。これらは飛鳥時代の人や仏像などを、華やかに彩っていたものと思われます。
また、遺跡からはガラス玉だけでなく、その原材料や坩堝、鋳型、羽口なども多く出土しています。
炉の規模や出土点数の多さから推察して、大量にガラスが作られていたと考えられます。


出土した坩堝・原材料・鋳型



色とりどりのガラス玉 
●古代ガラス再現の手順

■古代ガラス製作体験で使用する道具・・・飛鳥池遺跡から発見された遺構・遺物をもとに、ガラス炉・坩堝(ルツボ)・鋳型を再現しました。 これらを使用して、古代ガラスを再現作成していきます。

   

ガラス炉
(この中にフイゴで空気を送り、火を起こします)

ガラスを溶かす坩堝(ルツボ) 

ガラス玉の鋳型
 

■管ガラス作り (二人で作業します)
 
 
(1)溶かしたガラスを金属棒に巻き取り、板に押し当てて盃上にします。ガラスがやわらかいうちに、二つのガラスを合わせます。
 


 
 

(2)合わせたガラスを炉の上であたためながら引っ張ります。炉の熱が顔にあたり、暑いけれど我慢してくださいね。
ガラスは
 二人の息を合わせないと、うまく伸びません!なが~く伸びるよう、チャレンジしてみてください。長く伸びたら「管ガラス」の完成です!

 
 

■ガラス玉作り
 
 
(1)「管ガラス」を輪切りにします。「カルカヤ草」(離形材)を巻いた鉄芯を、ガラス玉の「鋳型(いがた)」 に刺します。「鋳型」にも「砥の粉(とのこ)」(離形材)を塗っておきます。塗ることによって、加熱後にガラスが取りやすくなります。
 


 
 
(2)七輪で加熱します。ガラスが真っ赤になって溶け、角が丸くなります。
 

 
 
(3)冷めたら取り外して水洗いします。飛鳥時代とほぼ同じ方法で復元されたガラス玉の完成です♪

 
    
古代人もこのようにアクセサリーにしていたことでしょう。
気分はすっかり推古天皇や斉明天皇!?


 


 わが国最古の貨幣とされる「富本銭」の出土で話題となった飛鳥池遺跡。
1997~99年、奈良県立万葉文化館建設に伴う発掘調査で全貌を現し、古代のガラス工房や「富本銭」の出土で話題となりました。ここは飛鳥時代の官営工房として、様々な製品を生産していたと考えられます。



炉の跡と炭

たくさんの炉の跡 

         
 

古代ガラスの製作手順